研修企画
ソフト型人材を育成せよ!

Copyright ©2015 by Sou Wada
 
◇登場人物
立 郎 ㈱ジャポニカ商事 人事部研修課課長
守 山 ㈱ジャポニカ商事 人事部部長 研修委員会顧問
甲 野 ㈱ジャポニカ教育システム 社員

立郎氏が勤務する「㈱ジャポニカ商事」の若手社員研修に自ら監
修者として携わる過程を通じて、研修企画の立て方を学びます。
この記事は、私の第一作『企画の愉しみ』(日本実業出版社)に収めた原稿です。1992年の刊行から20年以上が経過しました。
この間、ビジネスは進化し、企画も進化したはずです。しかし、人間が考える行為が中心となる企画の本質はそれほど変わっていません。
皆さまに「企画と企画書ができるまで」を感じ取っていただきたいと思い、手を加えずに掲載しました。楽しい会話や豊かな交流のなかで「企画」が育まれ、「企画書」にまとまる過程を実況中継で伝えています。
初めての遠征研修

◆監修チームの編成
守 山 いよいよだねぇ、期待してるよ。
立 郎 有難うございます。
守 山 君が研修課の課長になって初めての講座監修だからね。
    今まで蓄積してきたものを全部吐き出してもらうよ。
立 郎 まぁ、伝統と歴史のある研修会ですから、それなりに慎
    重にはやりますが、多少、好き放題やらせてください。
守 山 どんどんやってくれ。ところで、こちらがジャポニカ教
    育システムの甲野さん。実務面を手伝ってくれる。
甲 野 ジャポニカ教育システムの甲野と申します。
◆遠征研修の意義
守 山 さて、君も知っている通り、今回初めての試みとして遠
    征研修を実施してみたいんだがどうだろう。
立 郎 あ、それはいい。実は、私も鹿島灘のセミナーハウスを
    使ってみたいと思っていたんです。
守 山 おぉ。あれは古いぜ。甲野さん、実は大正の終りに建て
    られた先々代の社長の別荘だったところでね。洋館建築
    なんだけど、それをセミナーハウスに改造したんだよ。
甲 野 素敵ですねぇ。
立 郎 参加する連中は、普段時間に追われてる者ばかりですか
    ら、まぁ、のんびり休養がてら研修を受けてもらおうと
    思うんですが、いいですね?

◆ジャポニカ商事・若手社員研修企画案
1.実施概要
 ①主 催:㈱ジャポニカ商事本社
 ②実 施:若手リーダー研修委員会
      ㈱ジャポニカ教育システム
 ③監 修:本社人事部研修課
 ④時 期:199*年4月15日~17日
 ⑤会 場:鹿島灘セミナーハウス
 ⑥対 象:⑴選抜試験合格者
      ⑵部課長の推薦ある者
      ⑶海外支社からの帰還社員
      ⑷研修委員会特別推薦者
       ※30歳を上限とする
 ⑦目 的:柔軟な企画力の養成

☞ポイント 今回の社員研修について、基本的な与件を確認
      しています。
柔らかい頭を育てる

◆研修の課題
守 山 まぁ、今期の社員研修の課題が「ソフト型人材の育成」
    っていうことなんだけど…。
立 郎 えぇ、存じてます。うちは総合商社としてそれなりの地
    位にいるわけですが、どうも新事業の開拓という点で他
    社に及ばないところが多い。それで、将来のリーダーと
    して有望な若手社員に、柔らかい頭になってもらいたい
    ということですね。
◆弱点の洗い出し
守 山 そうなんだよ。新素材の活用とか新業態の提案とか、特
    に柔軟な思考を必要とするところが弱いんだ。
立 郎 そうですねぇ。やはり、柔軟な企画力のある人材が必要
    ですね。今うちは、例えば素材や商品や流通経路などで
    新しい可能性を切り拓くチャンスをみすみす逃している
    ように思うんです。ありきたりの常識や既成概念に捉わ
    れ過ぎる傾向がある。私の見る限りですがね。
◆将来の構想
守 山 なるほどね。それにここだけの話なんだが、うちの会社
    は将来、モノを売る部門とアイデアを売る部門とを切り
    離す構想があるんだ。
立 郎 それは初耳です。これからの時代を生き抜くために、ソ
    フトの提案力を強化しようという狙いですね。

2.研修会の目的
 ●開設の主旨(趣意書より抜粋)
 ①本研修会は、1989年4月、従来の管理職候補研
  修会を引き継ぐ形で開設され、1年を1期として
  年間4回にわたり実施される
 ②本研修会は、長期的な視野に基づいて、将来のリ
  ーダー層を育成することを目的とする
 ③社内に研修委員会を設け、その時々に我社が抱え
  る未来に向けての発展阻害要因をチェックし、そ
  れに対する人材育成的な課題を核として、講座内
  容を決定する
 ④本研修会の参加者は、将来的に有望と思われる若
  手社員を選考して決定される。なお、参加者は1
  期4回の全講座を受講しなければならない
 ●今回の課題
 ①今期(第12期)は「ソフト型人材の育成」が統一的
  な課題となっており、うち今回(春季)は「柔軟な
  企画力の養成」をテーマとする
                  ※この項続く

☞ポイント 開設の主旨と今回の課題をまとめています。
イメージが見えるまで…

◆講座テーマ1
守 山 まぁ、そういう事情があるわけだ。
立 郎 分かりました。そうなると、まず研修に盛り込む内容で
    は、発想の柔軟化がありますね。
守 山 いろいろな角度から物事を考えるということだね。
立 郎 物真似でないオリジナルな視点を育てます。
守 山 そうして新事業のヒントやきっかけをつかむわけだ。
◆講座テーマ2
立 郎 しかし、それらのユニークな着想も、コンセプチュアル
    にまとめあげる能力がないと生きてきません。
守 山 可能性を束ねて、一本筋を通すということか…。
立 郎 そのためには市場や自社が抱える問題点をチェックし、
    課題をしっかり把握できることが前提となります。
守 山 シーズやニーズなどの諸条件を踏まえたうえで、新事業
    としての独創的な切り口を提示するというわけだね。
◆講座テーマ3
立 郎 それから、当然ながらコンセプトを実際にどう展開する
    か、具体構想として描写する能力が必要になります。ヒ
    トやカネやモノ、さらに情報などの経営資源を大胆に活
    用することも求められます。
守 山 うむ。新事業への取り組みが、ようやく具体的なイメー
    ジとして見えてくるわけか…。

 ②このテーマは、現在我社に求められる新事業開拓
  ならびに将来のソフト提案型企業としての役割を
  意識して設定されたものである
3.講座のテーマ(研修委員会の答申より)
  今回の講座に求められる達成課題
 ①柔軟な発想
  ⑴新市場に着眼し、きっかけをつかむ能力
  ⑵ビジネスの新たな可能性を発見する能力
 ②コンセプチュアルな思考
  ⑴問題点を分析し、課題を正確に把握する能力
  ⑵可能性を集約し、独創的な切り口として提示す
   る能力
 ③現実的な展開構想
  ⑴新事業の展開を組み立て、構造化する能力
  ⑵ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を複合
   的に活用する能力

☞ポイント 講座のテーマを抽出するにあたり、自社が抱え
      る問題点の解決をベースとしています。
難解なカリキュラム?

◆視点の多角化
守 山 そろそろカリキュラムを提出しなきゃならないんだ。
立 郎 えぇ。カリキュラムは3科目を予定しています。まず、
    発想の転換を促し発見力を強化するための「視点の多角
    化」という講座です。ここでは言葉が与える既成概念に
    捉われるな、という啓蒙も行なうつもりです。
◆概念の統合化
立 郎 次は、コンセプチュアルな思考習慣を身に付けるための
    「概念の統合化」という講座です。ここでは錯綜する概
    念をいったん解体し整理して、新たなキーワードのもと
    に再編成するノウハウを学びます。
守 山 どうも難解そうで、現実味がないが…。
立 郎 その点はご心配なく。実際に当社が抱える問題点を洗い
    出して、解決の方向性を探る場を設けるつもりです。
甲 野 リアリティが湧いてきて、いいですね。
◆論理の図解化
立 郎 そして、最後に現実的な展開構想として結実させる「論
    理の図解化」という講座をやろうと思います。
甲 野 複雑な概念や情報を文章ではなく、図形によって論理的
    に表現するわけですね。
守 山 なるほど。新事業の展開イメージが構想化されて明確に
    なるということだな。

4.カリキュラム
  達成課題に対応する講座の内容
 ①科目1:視点の多角化(柔軟な発想)
  ⑴言葉が与える既成概念からの解放
  ⑵人と違った独創的な視点の育成
 ②科目2:概念の統合化(コンセプチュアルな思考)   ⑴課題の把握による解決の方向付け
  ⑵錯綜する概念に対する切り口の探求
 ③科目3:論理の図解化(現実的な展開構想)
  ⑴切り口に沿った展開の広がりと組み立て
  ⑵複雑な概念や情報の図形による表現

☞ポイント 講座の内容の方向性を定めています。
理論編と実践編

◆科目の構成
甲 野 ところで、科目ごとの構成はどうなりますか。
立 郎 どの科目も、前半は理論講座、後半は実践講座の2部構
    成とするつもりです。
◆理論講座
守 山 理論講座というと、決まって居眠り組が出るそうだ。
立 郎 えぇ。単調にならないよう配慮はしています。学習効果
    を高めるためにも…。具体的には、ベーシックなテキス
    トを用いて、さらっと概論に触わります。そのうえでV
    TR教材を使用して、特に重要となるポイントだけを突
    っ込んで理解させます
守 山 なるほど。実際に見れば分かりやすいし、印象に残る。
◆実践講座
立 郎 それらの理解段階を経て、いよいよ実践的な講座に移り
    ます。特に今回は、発想や思考や表現の技術的な部分の
    修得に重点を置こうと思っています。
守 山 確かにこういったものは頭だけで理解していても、実際
    には役立たないケースが多いからな。
立 郎 まず、ゲスト講師による実習スタイルのセミナーがあっ
    て、その後グループごとに集まり、ワークシートで共同
    作業をしてもらいます。頭と手を存分に使って…。
甲 野 体感的に学ぶというのは、大賛成です。

5.課程の構成
  各科目の課程構成の原則
 ①前半:理論講座
  基礎理論の修得を目的とする
  ⑴概論説明
   基本テキストによる全体観の把握
  ⑵重点学習
   VTRによるポイントの補強
 ②後半:実践講座
  修得理論の応用を目的とする
  ⑴実習セミナー
   ゲスト講師による課題のクリア
  ⑵ワークショップ
   ワークシートによるグループ単位の共同作業

☞ポイント 学習効果を高めるために、複合的で合理的な構
      成としています。
1日目・開眼する

◆姿勢づくり
立 郎 これが、3日間のプログラムです。
守 山 いつもなら、すぐに1回目の講義だが…。
立 郎 グループ編成の必要もありますし、研修の目的を自覚さ
    せるためにも、ぜひ開講式はやりたいですね。
守 山 ほう。続いて90分間の合同昼食会と休憩かぁ。これで仕
    事の感覚をオフにしてもらおうというわけだな。
立 郎 講義は例外を除いて、すべて90分になっています。合間
    の休憩は長過ぎるとかえってペースを崩したりしますか
    ら、15分設定です。
◆講義の内容
甲 野 1日目は、「視点の多角化」ですね。
立 郎 研修の始めに、まず新しい眼を開いてもらうことが狙い
    です。テキストとVTRによるオーソドックスな講義が
    あって、その後は「言葉からの解放」をテーマとした実
    習セミナーをやります。そして、夜の講義ではゲームを
    取り入れてみようと思っています。
甲 野 例えば、「連想ゲーム」とか「ジェスチャー」とか…。
立 郎 えぇ。キーワードは、ある事象や新素材ですがね。
守 山 確かに今回のテーマからして、いかにも研修っぽい内容
    は向いてないだろうな。まぁ、遊び感覚で気軽に学んで
    もらえばいいわけだ。

6.プログラム
 ●第1日目プログラム
 ①科目1:視点の多角化
  10:00 現地着、部屋割発表、入室
  11:00 開講式、グループ編成
  12:00 合同昼食会、休憩
  13:30 理論講座⑴ 概論説明
      「視点の多角化」(独創視点の準備)
  15:00 休憩 ※以降、表記省略
  15:15 理論講座⑵ 重点学習
      「発想メソッド」(代表手法のマスター)
  17:00 実践講座⑴ 実習セミナー
      「言葉からの解放」(既成概念の打破)
  18:30 入浴、夕食、休憩
  20:30 実践講座⑵ ワークショップ
      「発想ゲーム」(連想ゲームなど)
  22:00 自由時間
  23:00 就寝

☞ポイント 講座内容のイメージがはっきりしてきました。
2日目・考える

◆早朝講座
甲 野 普段の研修だと、5時頃起きてラジオ体操なんですが。
立 郎 6時30分でいいでしょう。あのセミナーハウスは海が見
    えますから、コーヒーでも飲みながら「波」をテーマに
    したソフトな講義を組み込みましょう。
◆昼間の講義
甲 野 2日目は、「概念の統合化」ですね。
立 郎 えぇ、午前中いっぱいは理論講座をみっちりやります。
    そして午後は実践講座に移りますが、ゲスト講師による
    禅問答めいた講義を予定しています。ここで粘り強い思
    考態度を鍛えます。徹底的にね。
甲 野 それは面白い。
立 郎 十分に刺激を与えておいて、ワークショップではカード
    を利用して、当社の問題点の分析と課題の抽出をしま
    す。
守 山 うむ。なかなかのものだぞ、これは。
◆深夜の討論会
甲 野 夜からは、「論理の図解化」の理論講座ですね。
立 郎 その後2時間の自由時間をはさんで、深夜0時からはゲ
    スト講師を交えたエンドレスの討論会に入ります。ここ
    では課題の抽出を受けて、新事業のコンセプトを納得が
    いくまで詰めていきます。
守 山 こりゃ、「朝まで生テレビ」だ。くたくたになるぞ。

 ●第2日目プログラム
 ②科目2:概念の統合化
  06:45 早朝講座「波の不思議」(イメージ訓練)
  07:30 朝食、学習準備
  08:45 理論講座⑴ 概論説明
      「概念の統合化」(切り口の探求)
  10:30 理論講座⑵ 重点学習
      「コンセプトメイク」(プロセスの習得)
  12:00 昼食、休憩
  13:30 実践講座⑴ 実習セミナー
      「我は? 我社は?」(禅問答スタイル)
  15:15 実践講座⑵ ワークショップ
      「課題の抽出」(カード法の実践)
 ③科目3:論理の図解化
  17:00 理論講座⑴ 概論説明
      「論理の図解化」(図形表現の可能性)
  18:30 入浴、夕食、休憩
  20:30 理論講座⑵ 重点学習
      「チャート法」(ルールとノウハウ)
                  ※この項続く

3日目・まとめる

◆仕上げの講義
立 郎 朝はゆっくり8時に起床。午前中は「論理の図解化」の
    実践講座を行ない、ワークショップでは討論会で仮設定
    した新事業コンセプトに沿って、展開構想を図解表現で
    仕上げます。大きな模造紙をめいっぱい使ってです。
守 山 こういうものこそ、もっと時間が必要じゃないか。
立 郎 ですから、代わりに宿題を出します。
守 山 うっ。宿題?
◆効果の測定
立 郎 これは従来の研修で欠けていたことですが、学習効果を
    具体的に測ることをしていなかったんですね。
守 山 いったい、どんな宿題になるんだろうか…。
立 郎 今回は企画書の提出を義務付けようと思っています。模
    造紙にまとめた展開構想の全体像を、さらに掘り下げブ
    ラッシュアップして企画書にまとめてもらいます。
守 山 うむ。みんな忙しいから、文句が出ると思うぜ。
立 郎 しかし、この研修は自分の意思で申し込んだ人が選抜試
    験で選ばれて始めて参加できるものなのだ、ということ
    を十分に自覚してもらえば、納得するでしょう。
甲 野 確かに今回の学習効果を見るには、企画書が一番です
    ね。
立 郎 午後に研修委員会から会社の将来とか世界情勢について
    の講義があって、すべて終了です。

  22:00 自由時間
  24:00 徹夜討論会「新事業の方向」(思考訓練)
 ●第3日目プログラム
  08:15 朝食(各部屋にて)、学習準備
  09:15 実践講座① 実習セミナー
      「図形的表現へのシフト」(展開の広がり)
  11:00 実践講座② ワークショップ
      「展開構想の表現」(模造紙企画書)
  12:30 昼食、休憩
  14:00 研修委員会講座「総括」(世界情勢など)   15:00 休憩、各室撤去
  16:00 課題提出、終了式
  17:00 帰京バス内で打ち上げ
7.研修効果の測定
 ①最終日に参加者全員に対して課題を与え、その提
  出物(企画書)により研修効果を測定する
 ②研修終了後、翌週末に参加者を召集し、社長が訓
  話を行なう

☞ポイント 研修のフォローをしっかり組み込んでいます。
手配やら準備やら…

◆講師の手配
守 山 ところで、今回のインストラクターとか講師の手配はど
    うする。かなり専門的な内容だが…。
立 郎 理論講座や実践講座のワークショップの進行には、腕の
    確かなインストラクターが必要になります。
甲 野 その点は、うちが優秀なスタッフを派遣しますので、ご
    心配はいりません。
立 郎 それと、ゲスト講師の選択や手配もお願いします。
甲 野 えぇ。講師はかなり豊富な陣容のなかから、自由に選ん
    でいただくことができます。
守 山 まぁ、もともと本社の研修企画部が独立してできた会社
    だし、大丈夫だろう。
立 郎 ひとつ気がかりなのは、最適の教材が果たして見付かる
    かどうかということです。
◆教材の準備
甲 野 確かにかなりユニークな講座ですから、ぴったりの教材
    は既存のものでは無理かと思います。
守 山 ワークショップの方もいろいろと必要だろう。
立 郎 そうですね。基本テキストとかワークシートとか、オリ
    ジナルを準備しないといけないでしょうね。
甲 野 それについては課長に監修をお願いして、うちの方で作
    成しようと思いますが、いかがですか。

8.講師の手配
  ㈱ジャポニカ教育システムの協力により選定する
 ①講師リストのなかから候補者をピックアップする
 ②これまでの実績や著作などを調査して絞り込む
 ③スケジュールを確認して講師を最終決定する
9.教材の準備
  監修者および講師と相談のうえ、㈱ジャポニカ教
  育システムが作成または手配を行なう
 ①概論説明のための基本テキストは、オリジナルで
  作成する
 ②重点学習のためのVTRは、既存ライブラリーの
  なかからイメージに近いものを選択して購入する
 ③実習セミナーで使用する各種教材は、原則として
  講師サイドで用意する
 ④ワークショップで使用するワークシートは、原則
  としてオリジナルで作成する
 ⑤その他の研修機材、文具や備品などの一切につい
  ては、㈱ジャポニカ教育システムが手配する

研修企画書の完成

◆ジャポニカ商事・若手社員研修企画案

1.実施概要
 ①主 催:㈱ジャポニカ商事本社
 ②実 施:若手リーダー研修委員会 ㈱ジャポニカ教育システム
 ③監 修:本社人事部研修課
 ④時 期:199*年4月15日~17日
 ⑤会 場:鹿島灘セミナーハウス
 ⑥対 象:⑴選抜試験合格者
      ⑵部課長の推薦ある者
      ⑶海外支社からの帰還社員
      ⑷研修委員会特別推薦者

2.研修会の目的
 ●開設の主旨
 ①本研修会は、長期的な視野に基づいて、将来のリーダー層を育成することを目的とする
 ②社内に研修委員会を設け、その時々に我社が抱える未来に向けての発展阻害要因をチェッ
  クし、それに対する人材育成的な課題を核として、講座内容を決定する
 ●今回の課題
 ①今期(第12期)は「ソフト型人材の育成」が統一的な課題となっており、うち今回(春季)は
  「柔軟な企画力の養成」をテーマとする
 ②このテーマは、現在我社に求められる新事業開拓ならびに将来のソフト提案型企業として
  の役割を意識して設定されたものである

3.講座のテーマ
 ①柔軟な発想
  ⑴新市場に着眼し、きっかけをつかむ
  ⑵ビジネスの新たな可能性を発見する
 ②コンセプチュアルな思考
  ⑴問題点を分析し、課題を正確に把握する
  ⑵可能性を集約し、独創的な切り口を提示する
 ③現実的な展開構想
  ⑴新事業の展開を組み立て、構造化する
  ⑵ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を複合的に活用する

4.カリキュラム
 ①科目1:視点の多角化
  ⑴言葉が与える既成概念からの解放
  ⑵人と異なる独創的な視点の育成
 ②科目2:概念の統合化
  ⑴課題の把握による解決の方向付け
  ⑵錯綜する概念に対する切り口の探求
 ③科目3:論理の図解化
  ⑴切り口に沿った展開の広がりと組み立て
  ⑵複雑な概念や情報の図形による表現

5.課程の構成
 ①前半:理論講座
  基礎理論の修得を目的とする
  ⑴概論説明
   基本テキストによる全体観の把握
  ⑵重点学習
   VTRによるポイントの補強
 ②後半:実践講座
  修得理論の応用を目的とする
  ⑴実習セミナー
   ゲスト講師による課題のクリア
  ⑵ワークショップ
   ワークシートによるグループ単位の共同作業

6.プログラム
 ●第1日目プログラム
 ①科目1:視点の多角化
  ⑴理論講座⒜ 概論説明
   「視点の多角化」(独創視点の準備)
  ⑵理論講座⒝ 重点学習
   「発想メソッド」(代表手法のマスター)
  ⑶実践講座⒜ 実習セミナー
   「言葉からの解放」(既成概念の打破)
  ⑷実践講座⒝ ワークショップ
   「発想ゲーム」(連想ゲームなど)
 ●第2日目プログラム
  ⑸早朝講座「波の不思議」(イメージ訓練)
 ②科目2:概念の統合化
  ⑴理論講座⒜ 概論説明
   「概念の統合化」(切り口の探求)
  ⑵理論講座⒝ 重点学習
   「コンセプトメイク」(プロセスの習得)
  ⑶実践講座⒜ 実習セミナー
   「我は? 我社は?」(禅問答スタイル)
  ⑷実践講座⒝ ワークショップ
   「課題の抽出」(カード法の実践)
  ⑸徹夜討論会「新事業の方向」(思考訓練)
 ③科目3:論理の図解化
  ⑴理論講座⒜ 概論説明
   「論理の図解化」(図形表現の可能性)
  ⑵理論講座⒝ 重点学習
   「チャート法」(ルールとノウハウ)
 ●第3日目プログラム
  ⑶実践講座⒜ 実習セミナー
   「図形的表現へのシフト」(展開の広がり)
  ⑷実践講座⒝ ワークショップ
   「展開構想の表現」(模造紙企画書)

7.研修効果の測定
 ①最終日に参加者全員に対して課題を与え、その提出物(企画書)により研修効果を測定する  ②研修終了後、翌週末に社長が訓話を行なう

8.講師の手配
  ㈱ジャポニカ教育システムの協力により選定する

9.教材の準備
  監修者および講師と相談のうえ、㈱ジャポニカ教育システムが作成または手配を行なう
 ①概論説明のための基本テキストは、オリジナルで作成する
 ②重点学習のためのVTRは、既存ライブラリーのなかからイメージに近いものを選択して
  購入する
 ③実習セミナーで使用する各種教材は、原則として講師サイドで用意する
 ④ワークショップで使用するワークシートは、原則としてオリジナルで作成する
 ⑤その他の研修機材、文具や備品などの一切については、㈱ジャポニカ教育システムが手配
  する

☞ポイント 自社に対する問題意識に根ざしています。

   和田創研ホームページ 和田創 library online TOP
  和田創研
copyright©2015 WADASOUKEN Co.,Ltd all rights reserved.