編集企画
OBからのメッセージ

Copyright ©2015 by Sou Wada
 
◇登場人物
初 夫 ㈱メトロ電器産業 社内報編集委員
井 出 ㈱メトロ電器産業 社内報編集委員
牟礼野 ㈱メトロ電器産業 社内報編集委員

初夫が勤務する「㈱メトロ電器産業」の社内向け出版物「OBメッ
セージ集」の編集会議の過程を通じて、出版企画の立て方を学び
ます。
この記事は、私の第一作『企画の愉しみ』(日本実業出版社)に収めた原稿です。1992年の刊行から20年以上が経過しました。
この間、ビジネスは進化し、企画も進化したはずです。しかし、人間が考える行為が中心となる企画の本質はそれほど変わっていません。
皆さまに「企画と企画書ができるまで」を感じ取っていただきたいと思い、手を加えずに掲載しました。楽しい会話や豊かな交流のなかで「企画」が育まれ、「企画書」にまとまる過程を実況中継で伝えています。
継承すべき事柄は?

◆タイトルと号数
社内報の編集室に編集委員が集まった。
初 夫 さて、今日は「メトロ電器産業OBメッセージ集」の企
    画会議を行います。
牟礼野 第8号だったわよね。
井 出 前の号からもう3年経ったんだね。
◆編集の基本方針
牟礼野 編集内容はOBの話とかでいいの?
初 夫 ああ、特に変更はなし。取材方法は原稿依頼、インタビ
    ュー、座談会、何でもOKだけど。
◆スペックの確認
井 出 判型とかは変えていいの?
初 夫 これも指定されていて、A5判で150頁程度。原則的には
    1色刷りだけど、カラーグラビアの使用はOK。
井 出 判型変えようよ、おしゃれなマガジンスタイルとか。
初 夫 うん、いいアイデアだと思うけど、OBのなかにはこの
    本を創刊号から大切に保存してる人も多いらしい。それ
    に郵送することを考えて、ずっとこのスタイルを続けて
    いるしね…。
◆配布方法
牟礼野 OBと社外関係者へは1部500円で郵送販売よね。
初 夫 あ、今回は社長の意向でOBにも無料配布になったん
    だ。

◆「メトロ電器産業OBメッセージ集」編集企画案
1.与件の確認
  (企画の前提条件)
 ①タイトル
  「メトロ電器産業OBメッセージ集・第8号」
 ②発行形態
  メトロ電器産業の社員向けに3年に1度発行
 ③編集内容
  「定年退職したOB社員からのメッセージ」の範
  囲を越えてはならないが、取材形態は原稿依頼、
  インタビュー、座談会など自由
 ④スペック
  A5判、150頁程度。カラーグラビア入り
 ⑤配布方法
  全社員に無料配布。OB社員、社友各氏には1部
  500円で頒布(ただし今回は社長の意向でOBに
  も無料配布)

☞ポイント 新規の企画ではないので、まず先例を確認する
      ことからスタートしています。
この本の隠れた影響力

◆そもそもの目的
牟礼野 この本って、どうして生まれたの?
井 出 ああ、これは社長の発案だって。
牟礼野 へぇ。
井 出 ほら、うちのモットーである「温故知新」を社内に周知
    徹底させようとして考え出した方法らしい。
初 夫 OB側の声もあったそうだよ。辞めるにあたって、いろ
    いろ言いたいことがある、と。
牟礼野 「思いのタケをぶつける」ってやつね。
初 夫 そうそう。後輩達にぶつけちゃおう、っていう意図で始
    められたんだよ。
◆注目度の高さ
井 出 何かと有難いアドバイスが多くてね。九州に出張に行っ
    たら、この店が旨いとかね。
初 夫 大物OBが病床からメッセージを寄越して、それがきっ
    かけで老人介護用品が開発されたこともあったっけ。
井 出 そう。結構この本は注目されてるんだよ。
◆周年企画との絡み
初 夫 それに今年は創立60周年でしょ。
牟礼野 社長が「10月に我社の還暦祭をやる」なんてゲキを飛ば
    してたけど、それと連動性を持たせなきゃならないのか
    しら。

2.課題の抽出
 ●本書のそもそもの目的
 ①当社創立以来のモットーである「温故知新」の実
  践テキストとなる
 ②OBが在職中に伝えきれなかったノウハウや思い
  のタケを後輩に伝達する場となる
 ●今回に特有の課題
 ①メトロ電器産業創立60周年企画と連動性を持たせ
  る(10月に還暦祭が実施される見込み)

☞ポイント 従来からの課題と今回に特有の課題を分けて整
      理しています。
60周年をどう語ろうか

◆「5つの時代」区分
初 夫 それについて、社長室からメッセージが届いているんだ
    けど、還暦祭は本当にやるらしいよ。
牟礼野 そう。「還暦」なんてオジサンくさいわね。
初 夫 で、テーマとして「5つの時代」を提示するそうだ。
井 出 社史の編纂でもするのかな。どんな区切り方だい。
初 夫 まず、昭和9年の創業から終戦まで。それから「デンケ
    ンモーター」で名を馳せた昭和33年まで。そして家電市
    場に取り組んだ昭和45年まで。
井 出 とすると、「メトロ電器」になって家電市場に参入した
    のは昭和34年か…。
初 夫 輸出に力を入れた昭和56年までと、OA市場に参入した
    昭和57年から現在まで。この区切りを使ってくれ、とい
    う話なんだ。
◆内容の方向性
牟礼野 だったら、時代ごとに活躍した人達にできるだけ自由に
    しゃべってもらった方が面白いわ。
井 出 それと、世代の断絶だな。重役連中がよく言ってること
    だけど。
初 夫 それ、よく会議でも話題になるね。その問題をテーマと
    して取り上げるのはどうだろう。
牟礼野 OBの知恵を拝借するわけね。

 ②具体的には会社の歴史を「5つの時代」に区分け
  し、各時代の代表となる意見を集約する
 ③「5つの時代」の区分方法
  ⑴草創期(昭和9年~終戦)
    「都市電気科学研究所」を設立
   ⑵復興期(終戦~昭和33年)
    「デンケンモーター」を開発
  ⑶メトロ第1期(昭和34年~45年)
   現社名に改称し、家電市場に初参入
  ⑷メトロ第2期(昭和46年~56年)
   本格的な輸出業務を開始
  ⑸メトロ第3期(昭和57年~現在)
   OA市場に参入
3.内容の方向性
 ①「生証言」の重視
   書かれた言葉よりも生の話言葉に重きを置く
 ②新世代との共感づくり
  社内における世代断絶の克服に貢献する

☞ポイント 課題達成に向けて内容の方向性を探っていま
      す。
誰に読ませたいのか

◆ターゲットの考察
牟礼野 今、OBの知恵が一番必要な人って、どの層かしら。
初 夫 やっぱり、新人連中じゃない? 世代のギャップを感じ
    てるのも彼らの方だし。
井 出 いや、ギャップを感じてるのは古い連中の方だよ。新し
    い連中はただ単に「古い考え方」っていう認識しか持っ
    てないんだし。
初 夫 そうか。「温故知新」だな、社長の言う…。
◆重点ターゲット
牟礼野 社長の年頭訓辞でもそれを強調してたじゃない。
井 出 新聞でも言ってたんじゃなかった?
牟礼野 「若い社員に生きたノウハウを伝授しなければ…」って
    話でしょ。
井 出 受け入れる側にその意識がないとダメなんだよ。
牟礼野 だから若い社員に「温故知新」を説かなきゃならないっ
    てことでしょ。
井 出 社長はそう思ってるんだろうなぁ。
◆新入社員アンケート
初 夫 それでね、5月に新入社員を対象に実施したアンケート
    調査があるんだけど、「先輩から学びたいもの」の第1
    位が「ピンチの回避方法」だっていうんだよね。
牟礼野 要するに生きたノウハウを教えてほしいってことよね。

4.ターゲットの設定
 ●判断材料の整理
 ①社長の年頭訓辞より(1月)
  「創立60周年を迎えるにあたり、特にこれから第
  一線を担う20代の社員諸君に、ここで再び温故知
  新の教えを説きたい」
 ②社長の新聞インタビューより(3月)
  「新人や若手に生きたノウハウの伝授が必要」
 ③社内報の新入社員アンケートより(5月)
  「今、先輩から学びたいものは何か」という問い
  に対して、「ピンチを切り抜けるノウハウ」と答
  えた者が3割を越える
 ●重点ターゲット
  新入社員を含む若手社員
  ※①②③から考察するに、本書はまず若手に読ま
   れるべきであると判断する

☞ポイント 読み手を絞り込んで、メッセージ伝達の効果を
      高めようとしています。
割増予算の使い途

◆読者イベントの発案
初 夫 今回は60周年ということで、予算が多めにもらえること
    になってるんだ。
牟礼野 何だ、早く言ってよ。いいアイデアがあるんだから。
初 夫 どんな?
牟礼野 予算をたくさんもらっても、本のスペックがあらかじめ
    決まっているわけだから、あまりお金をかけようがない
    じゃない。だから、読者向けにイベントをやりましょ。
◆イベントのアイデア
井 出 そういうのに予算をつぎ込んでもいいの?
初 夫 まぁ、聞いてみる必要はありそうだけど、多分大丈夫だ
    と思う。
井 出 じゃ、どんなのがいいかな。
牟礼野 まず、執筆してもらったOBを招いて講演会を開催する
    のは、どう?
初 夫 なるほど。これは社長が喜びそうだ。
牟礼野 OBから昔の写真を集めて展示会をやるっていう案もあ
    ると思う。
井 出 「温故知新」展か。これも社長が喜ぶな。
牟礼野 この本のビデオ化は? 若手社員に貸し出して、生の声
    をたっぷり聞いてもらうわけ。
初 夫 本よりも効果があったりしてね。

5.本書の活用展開
 ●割増予算の活用
  今号に関する予算が従来よりも多く割り当てられ
  ており、本書の課題を達成するために、出版を核
  として立体的な展開を図る
 ●展開の方向性
 ①レクチャー型イベント
  執筆したOBに自ら講演してもらう
 ②展示会型イベント
  「草創期のOBを訪ねる」写真展など、本書の内
  容をフォローする
 ③本書のビデオ教材化
  本書をビデオ化し、ライブラリーとして社員に貸
  し出す

☞ポイント 割増予算を活用して、複合的で厚みのある展開
      を図ろうとしています。
時代ごとのOBの特徴

◆編集内容とのシンクロ
牟礼野 だから、こういうイベントが派生するような内容をこの
    本に盛り込みましょうよ。
初 夫 ま、企画の立て方としては本末転倒だけど、いいか。
◆編集企画の切り口
井 出 でも、時代ごとの区切りはしなきゃいけないんだろ?
初 夫 そうだ。それがあった。
井 出 じゃ、とりあえず時代順に考えていこう。まず草創期。
◆内容構成のアイデア
牟礼野 社長の元同僚クラスの年齢ね。写真付きでインタビュー
    するのがいいんじゃない? お宅を訪問して。
井 出 そうだな。書いてもらうより、インタビューする方がリ
    ラックスしていい話が聞けるかもしれない。
初 夫 次は復興期だけど、この時代はOBのなかでも大物が多
    いんだ。彼らを集めて座談会なんかどうだろう。
牟礼野 面白い、面白い。じゃ、次の時代は?
初 夫 この時代に活躍したOBは、実は現役の嘱託が多くて
    ね。その人達から原稿をもらおう。
牟礼野 で、それ以降の時代に第一線にいたOBというと?
井 出 海外部門設立の時に海運関係の会社から引っ張ってきた
    中途採用組のOBがいる。これは、電話取材でいいね。
初 夫 よし、これにいつもの自由投稿と社長の談話を加える。

6.編集内容の構成
 ●編集方針
  創立60周年記念号であることを意識し、5つの時
  代区分に対応して、それぞれに特集的なスタイル
  をとる
 ●内容構成
 ①「OB、草創期を語る」
  巻頭カラーグラビア・インタビュー
 ②「戦後復興期の立役者は語る」
  当時のOBによる座談会
 ③「都市電研からメトロ電器へ」
  家電導入初期のOBによる原稿(寄稿)
 ④「新時代から…」
   メトロ第2期・第3期のOBへの電話取材
 ⑤OBメッセージ(自由投稿)
 ⑥社長からOBの皆様へ

☞ポイント 考えを明確にするため、「時代」を軸に編集内容
      を整理しています。
生の声の集め方

◆原稿の依頼
初 夫 では、取材の方法を決めよう。まず、これまで同様、在
    命中のOB全員に投稿募集の呼びかけを行う。
井 出 ハガキ?
初 夫 いや、封書で送った方がいいな。元重役もいるし。牟礼
    野さん、手紙を書いてよ。
牟礼野 いいわよ。
初 夫 ついでに、原稿を頼むOBにはじかに手紙を渡してよ。
牟礼野 ま、いいわ。
◆座談会の記録
井 出 座談会は?
初 夫 うちの重役会議室を借りようよ。うな重でも出して、じ
    っくり語ってもらえばいい。
牟礼野 ねぇ、その座談会をビデオに撮らない?
初 夫 いいねぇ。それ、採用。
◆訪問インタビュー
牟礼野 それから、訪問インタビューはプロのアナウンサーにや
    ってもらう方がいい話を引き出せると思うの。
◆本の配布方法
初 夫 ところで本の配布方法だけど、OB全員に無料で郵送。
    社内は通常の社内報と同じ要領で配る。それから取材の
    協力者には、各担当者がお礼かたがた持参しよう。

7.取材方法
 ①投稿募集に関しては各OBに手紙を郵送する
 ②寄稿依頼は牟礼野が訪問して行う
 ③OB座談会は本社会議室でビデオ収録する
  (後で書き起し)
 ④草創期OBインタビューは井出がプロアナウンサ
  ーと打ち合せのうえ依頼する (録音テープからの
  書き起し)
8.配布方法
 ①社内には社内報配布の経路をそのまま用いる
 ②OBにはもれなく郵送する
   (今号は社長の意向により無料配布)
 ③ただし、取材協力者には担当者が直接持参する
 ④社友・社外関係者には1冊贈呈時に10冊単位の購
  入申込書を振込用紙とともに同封する

☞ポイント 推進のポイントをごく簡潔にまとめています。
より効果的に、立体的に

◆イベントの内容
牟礼野 ねぇ、イベントの内容を詰めましょうよ。
初 夫 そうだな。もうちょっと突っ込んで話をしよう。
◆公開座談会
牟礼野 講演会のことだけど、公開ディスカッションっていう形
    式もいいんじゃない?
初 夫 公開ディスカッション?
牟礼野 そう。よく投稿してくれるOBの何人かに来ていただい
    て、あるテーマについて壇上で活発に討論してもらう
    …。どうかしら?
初 夫 面白いかもしれない。異論続出で収拾がつかなくなる可
    能性もあるけど、ま、それもいいか。
◆パネル展
井 出 ところでパネル展だけど、古い写真とか印刷物とかをO
    Bの手を借りて集めようよ。
初 夫 なるほど、いい考えだ。
牟礼野 昔の給料明細とか、出してくれるかしら?
井 出 時代順にずらっと並べるだけでも、当時の会社の様子や
    社員の生活振りが見えてきそうだ。
初 夫 それに辞令とか運動会や社員旅行のスナップとか、面白
    いものがたくさん集まると最高だね。
井 出 OK。ユニークで意義深いイベントができそうだ。

9.イベントの概要
  本書の出版とリンケージして、関連性のあるイベ
  ントを実施する
 ①OB公開ディスカッション
  OB有志がステージに登場し、あるテーマについ
  て自由に意見を交換しあう
  ⑴参加者はこれまでの投稿実績を考慮して選出
  ⑵期生の比較的近いOB数人を1グループとし、
   3組程度の登場を予定
 ②「5つの時代」パネル展
  写真や社内資料、印刷物などを構成して、会社の
  生の歴史を再現する
 ③「生きたノウハウ」ビデオ教材
   OB座談会およびOB公開ディスカッションを録
  画・編集して、ビデオ教材化する
  ⑴希望する社員に自由に貸し出し
  ⑵新入社員など若手向けの教育研修に活用

☞ポイント イベントの具体的な内容について、アイデアを
      掘り下げています。
稟議を待つ間に…

◆スケジュール
初 夫 さて、今後の作業なんだけど、とりあえず今日の話を簡
    単な企画書にまとめて、7月上旬に稟議にかけることに
    してあるから、それに向けて詳しいスケジュールを出し
    たいと思います。それから、井出さんはおおまかな予算
    をはじいてみてくれませんか。OBへの謝礼も含めて。
井 出 OK。
◆稟議のハンコ
初 夫 ところで、稟議だけど、7月半ばまでに終わるかなぁ。
井 出 うーん。ゴルフの季節だからねぇ。
初 夫 ハンコ、いくついるんだろう。
井 出 さぁ…、20個くらいで済むと思うよ。
初 夫 え、それじゃ間に合わない。1人1日かかったらアウト
    だ。1日に2~3人は回っていかないと。 牟礼野 一番
    時間のかかりそうなのは誰?
初 夫 山川宣伝部長だろうなぁ、接待が多いから。牟礼野さ
    ん、得意の根回ししといてよ。
◆事前準備
井 出 それから牟礼野さん、投稿呼びかけの手紙も作成しなき
    ゃね。この本が出るのだけは確かなんだから。
牟礼野 じゃ、井出さんはアナウンサーの方に一応あたっておい
    てね。

10.スケジュール
  7月上旬 稟議書を社内広報委員会に提出
       取材対象となるOBを選定
    中旬 OBに投稿呼びかけの手紙を郵送
        パネル展への協力要請も並行
        取材などの申し込み
    下旬 取材活動(詳細日程は後日打ち合せ)
       インタビュー、座談会を実施
  8月上旬 社長に取材を申し入れ
       パネル展展示物の収集を開始
    中旬 取材活動終了、編集作業開始
    下旬 原稿締切
  9月上旬 入稿
  10月1日 発行(社内配布、社外郵送)
    上旬 「還暦祭」に合わせてイベントを実施
    中旬 外部スタッフの協力を得て、ビデオ教
       材を制作編集

☞ポイント 企画の実現に向けて、作業スケジュールを確定
      しています。
編集企画書の完成

◆「メトロ電器産業OBメッセージ集」編集企画案

1.与件の確認
  ※紙幅の都合により省略

2.課題の抽出
 ●本書のそもそもの目的
 ①当社創立以来のモットーである「温故知新」の実践テキストとなる
 ②OBが在職中に伝えきれなかったノウハウや思いのタケを後輩に伝達する場となる
 ●今回に特有の課題
 ①メトロ電器産業創立60周年企画と連動性を持たせる(10月に還暦祭が実施される見込み)
 ②具体的には会社の歴史を「5つの時代」に区分けし、各時代の代表となる意見を集約する

3.内容の方向性
 ①「生証言」の重視 書かれた言葉よりも生の話言葉に重きを置く
 ②新世代との共感づくり 社内における世代断絶の克服に貢献する

4.重点ターゲットの設定
  新入社員を含む若手社員 (社長発言、新入社員アンケートなどから総合的に判断)

5.編集内容の構成
 ●編集方針
  5つの時代区分に対応して、それぞれに特集的なスタイルをとる
 ●内容構成
 ①「OB、草創期を語る」 巻頭カラーグラビア・インタビュー
 ②「戦後復興期の立役者は語る」 当時のOBによる座談会
 ③「都市電研からメトロ電器へ」 家電導入初期のOBによる原稿(寄稿)
 ④「新時代から…」 メトロ第2期・第3期のOBへの電話取材
 ⑤OBメッセージ(自由投稿)
 ⑥社長からOBの皆様へ

6.取材方法
 ①投稿募集に関しては各OBに手紙を郵送する
 ②寄稿依頼は担当者が訪問して行う
 ③OB座談会は本社会議室でビデオ収録する
 ④草創期OBインタビューはプロアナウンサーに依頼して実施する

7.配布方法
 ①社内には社内報配布の経路をそのまま用いる
 ②OBにはもれなく郵送する (今号は社長の意向により無料配布)
 ③ただし、取材協力者には担当者が直接持参する
 ④社友・社外関係者には1冊贈呈時に10冊単位の購入申込書を振込用紙とともに同封する

8.本書の活用展開
 ●割増予算の活用
  今号に関する予算が従来よりも多く割り当てられており、本書の課題を達成するために、
  出版を核として立体的な展開を図る
 ●展開の方向性
 ①OB公開ディスカッション
  OB有志がステージに登場し、あるテーマについて自由に意見を交換しあう
  ⑴参加者はこれまでの投稿実績を考慮して選出
  ⑵期生の比較的近いOB数人を1グループとし、3組程度の登場を予定
 ②「5つの時代」パネル展
  写真や社内資料、印刷物などを構成して、会社の生の歴史を再現する
 ③「生きたノウハウ」ビデオ教材
  OB座談会およびOB公開ディスカッションを録画・編集して、ビデオ教材化する
  ⑴希望する社員に自由に貸し出し
  ⑵新入社員など若手向けの教育研修に活用

9.スケジュール
  ※紙幅の都合により省略

☞ポイント 企画の前段では歴史あるこの本に与えられた目的や課題の確認、後段ではその課題を効果的に達成するための方法
      の立案が行われています。

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